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小児用肺炎球菌

どんな病気?

子ども、とりわけ2歳以下の子どもは肺炎球菌に対する免疫がほとんどなく、小児の肺炎球菌感染症は重症化することが多くなります。高齢者もかかりやすい病気です。脳を包む膜にこの菌がつく細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症、重い肺炎や細菌性中耳炎などの病気を起こします。

小児用肺炎球菌ワクチン導入前の日本では肺炎球菌による細菌性髄膜炎は年間200人くらい発生していました。潜在性菌血症をもっとも起こしやすいのが肺炎球菌です。潜在性菌血症は、高い熱以外に症状がないのに、細菌のいるはずのない血液の中に細菌が増えている状態のことで、菌血症から細菌性髄膜炎などになることがあります。ワクチン導入前の日本では年間約18,000人の子どもが菌血症にかかっていました。

肺炎球菌感染症は高齢者を含めて誰もがかかる危険性のある感染症ですが、集団保育の子どもは2~3倍かかりやすいと言われています。

ポイント!

定期接種の不活化ワクチンです。小児用肺炎球菌ワクチンはWHO(世界保健機関)が最重要ワクチンの一つとして、すべての国で定期接種にすべきだと勧告しているものです。

小児用肺炎球菌ワクチンは2011年から公費助成が始まり、2013年度から定期接種となりました。公費助成以降、肺炎球菌による細菌性髄膜炎は71%減少しました。2011年からは7価ワクチンから13価ワクチンへと切り替えられ、そして2024年4月からは15価ワクチンが登場しました。さらに多くの血清型の肺炎球菌感染予防が期待されます。

かかった子どもの半数が1歳前です。病気が重いだけでなく早期診断が難しい上に、抗生物質が効かない菌も多くいるので、生後2ヶ月になったら、できるだけ早期に接種を開始しましょう。B型肝炎、ロタウィルス、ヒブ、五種混合との同時接種をおすすめしています。

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